黒い旗物語くろいはたものがたり
どこからともなく、爺と子供の二人の乞食が、ある北の方の港の町に入ってきました。 もう、ころは秋の末で、日にまし気候が寒くなって、太陽は南へと遠ざかって、照らす光が弱くなった時分であります。毎日のように渡り鳥は、ほばしらの林のように立った港の …
作品に特徴的な語句
われ くろ うし 一歩いっぽ うえ 中空そら じゅ 一軒けん はん なさ ほん ゆび あた うたぐ 足先つまさき がた 海鳥かいちょう どり 終日しゅうじつ したが あた なか 主人しゅじん にお にん からだ 偽物ぎぶつ あたま ひか ひび はい なか 老人ろうじん りく はら けむり きん あつか 西洋せいよう ごえ 日増ひま ぬす うば ほう くる はし 空腹くうふく 空怖そらおそ そら あき わたし やぶ くだ 着物きもの 真珠しんじゅ 海風かいふう 海鳴うみな ひた なみだ わた みなと 渺茫びょうぼう 漁夫りょうし にご 火事かじ 火鉢ひばち 無理むり よう しろ 疲労つかれ つか 番頭ばんとう はたけ まち もう