“日増”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひまし73.7%
ひま26.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
花を枕頭まくらもと差置さしおくと、その時も絶え入っていた母は、呼吸いきを返して、それから日増ひましくなって、五年経ってから亡くなりました。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それに近頃また日増ひましに註文が増えるというのは、何も連中は体裁をつくる仕儀ばかりじゃなくって、脛に傷持つ方々が意外の数だというんです。
鬼涙村 (新字新仮名) / 牧野信一(著)
そのというものは日増ひましにうみれて、おきほうくろうございました。毎年まいねんふゆになると、このみなとからふね航路こうろがとだえます。
黒い旗物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
また安全な場所にしよう、焼いてはあいすまぬという共同の念慮が、日増ひましに強くなってきているということだけは、想像することができるのである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)