“偽物”のいろいろな読み方と例文
旧字:僞物
読み方割合
にせもの72.3%
ぎぶつ23.4%
いかもの4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同じ印の醤油で同じ品物なら蛋白質の凝結も同じように現われますがもし一方のが偽物にせものだと蛋白質が多くありませんからすぐに分ります。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
その時自分は「岡田君この呉春ごしゅん偽物ぎぶつだよ。それだからあの親父おやじが君にくれたんだ」と云って調戯からかい半分岡田を怒らした事を覚えていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
八時をすぐれば街はいよいよ熱閙のちまたとなりて、田舎者を待って偽物いかものを売る古道具商ふるどうぐや、女客を招いて恋を占う売卜者ばいぼくしゃ小児こどもを呼ぶ金魚商きんぎょや、労働者を迎うる氷水商こおりみずや
銀座の朝 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)