“ぎぶつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
偽物100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うまく行ったところで、その恐怖を隠しているに過ぎない。僕は正直な話をするがね、一体これまで歴史に書いてある臨終の心理というものはみな偽物ぎぶつだ。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
「そうです。偽物ぎぶつです。何ヶ月かの間、法隆寺には巧みに出来た偽の玉虫厨子が安置してあったのです」
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
書にもにも陶器や仏像にさえ偽物ぎぶつは世上に横行しているのだ。いわんや人間にあって不思議はない。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)