“一軒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いつけん45.5%
いっけん40.9%
けん9.1%
ひとむね4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鉄馬創業てつばそうげふさい大通おほどほりの営業別えいげふべつ調しらべたるに、新橋浅草間しんばしあさくさかん湯屋ゆや一軒いつけんなりしと、ふるけれどこれも其老人そのらうじん話也はなしなり
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
つらね遊芸の師匠や芸人などの住宅のある所でもなしなまめかしい種類の家は一軒いっけんもないのであるそれにしんしんとけた真夜中
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
やっと二人ふたりは、そのまちはずれにきあたりました。それからひだりがりました。なるほど、おばあさんのいったように、一丁ちょうばかりゆくと一軒けん車屋くるまやがありました。
海ほおずき (新字新仮名) / 小川未明(著)
老鶯に送迎せられ、渓水に耳奪はれ、やがて砧の音と欺かれて、とある一軒ひとむねの後ろに出づれば、仙界の老田爺が棒打とか呼べることをなすにてありけり。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)