“一丁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっちょう60.0%
ちょう20.0%
いつちやう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「先生教師などをしておったちゃとうていあかんですばい。ちょっと泥棒に逢っても、すぐ困る——一丁いっちょう今から考をえて実業家にでもなんなさらんか」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
やっと二人ふたりは、そのまちはずれにきあたりました。それからひだりがりました。なるほど、おばあさんのいったように、一丁ちょうばかりゆくと一軒けん車屋くるまやがありました。
海ほおずき (新字新仮名) / 小川未明(著)
下女げぢよひらたいおほきな菓子皿くわしざらめう菓子くわしつてた。一丁いつちやう豆腐とうふぐらゐおほきさの金玉糖きんぎよくたうなかに、金魚きんぎよが二ひきいてえるのを、其儘そのまゝ庖丁はうちやうれて、もとかたちくづさずに、さらうつしたものであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)