一丁いっちょう)” の例文
「先生教師などをしておったちゃとうていあかんですばい。ちょっと泥棒に逢っても、すぐ困る——一丁いっちょう今から考をえて実業家にでもなんなさらんか」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
修学旅行しゅうがくりょこうのとき、桟橋前さんばしまえの小料理屋で、てんぷらうどん一丁いっちょうッとさけんでいた松江の姿が、久しぶりに生きて動いて、いま目の前にいる松江とむすびつこうとしている。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
「おい、庭で一丁いっちょう
「てんぷら一丁いっちょうッ!」
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)