“真珠”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞珠
読み方割合
しんじゅ69.4%
しんじゆ12.2%
またま4.1%
パール4.1%
しらたま2.0%
たま2.0%
まだま2.0%
まべ2.0%
やきいも2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてまたなみが、ど、ど、ど——ときて、すなうえちていたさんごや、真珠しんじゅや、紫水晶むらさきすいしょうあらながしていってしまったのであります。
海の少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
には、きよらかな白歯しらはたまふ、真珠しんじゆふ、かひふ。……いま、ちらりと微笑ほゝえむやうな、口元くちもとるゝは、しろはな花片はなびらであつた。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「わしはあの頃の少年の、毛程もまじり気のないあどけなさを思い出すと、その真珠またまを泥でけがし、清水に濁りを注ぎ込んだそこ許のことを憎まずにはいられないのだ」
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
この真珠パールの本店が築地の割烹かっぽう懐石で、そこに、月並に、懇意なものの会がある。客が立込んだ時ここから選抜えりぬきでけに来た、その一人である。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
底にかくるゝ真珠しらたま
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
誕生日祝ひて真珠たまのかんざしの小さきをひとつ養母ははに贈りぬ
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
真珠まだまころがすが声に
枯草 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
そして今日の午後までに、昨日にしてみれば『明日の午後まで』に、真珠まべ貝の移殖を行わなければならない。
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
(……ふと思うと、前段に述べた、作者が、真珠やきいも三枚みッつで、書店の支配人と、ばらりの調子で声と指を合わせたと、趣をひとしゅうする。)
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)