“養母”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
おっか15.6%
おふくろ15.6%
はは15.6%
かあ9.4%
っか9.4%
ようぼ6.3%
おかあ3.1%
おつか3.1%
かめきち3.1%
そだておや3.1%
(他:5)15.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“養母”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語(児童)26.7%
歴史 > 伝記 > 日本16.7%
文学 > 英米文学 > 小説 物語(児童)15.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「あたしはネ……知ってるだろ。よもぎの寮の養母おっかさんとも別れちまって、それからいろんな目に会ってね」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まあそうやって、後生大事に働いてるがいや。私もあぶなだまされるところだったよ。養母おっかさんたちは人がわるいからね」お島も棄白すてぜりふでそこを出た。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「ば、ばかっ。……おまえの養母おふくろに聞け、おまえの体には、おれの手から身代金ほどの金が、お甲へやってあるのだ」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それ、あの、忠兵衛の養母おふくろといった隠居さんが、紙袋かんぶくろを提げているから、」
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
——まして、養母ははの手でむごい運命へ突きのめされた——あの住吉の浦から今日に至るまでのことなどは、どうしても口に出なかった。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人柄もごく温柔おとなしい方だったので、養父ちちの玄洋が惚れ込んでしまって、うちの養子にしようかなどと、養母ははに相談した事も
復讐 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「お養母かあさんと喧嘩も喧嘩だが、今度はそれが大変なのでね、妾ひょっとすると浅草へは、もう出ないかもしれないよ」
柳営秘録かつえ蔵 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「もう、伊吹のうちにはいないのか、お養母かあさんはどうしている?」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「藤次とふたりで、去年の暮、世帯をたたんで他国へ逐電ちくてんしてしまったんです。わたしはその前からお養母っかさんとは別れて……」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「だが、お前のお養母っかさんの浜中屋の女将おかみときては、公方くぼうの肩持ちで、ちゃきちゃきな江戸ッ児だからな。万一、密告されると……」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたし自身については、せいぜい両親のないこと、親方が前金で養母ようぼおっとに金をはらってわたしをやとったこと、それだけしか言えなかった。
はじめが養母ようぼ、それから親方、それからまた一人——それはいつでもこうなのであろうか。
彼女は甘やかされてはいましたが、セエラが非常に好きなので、この養母おかあさんのためになら、どんな我慢でもしようと思っていました。
で、若い養母おかあさんの様子がすっかり変ってしまったのを見ると、途方にくれるばかりでした。
養母おつかさん、わたしを食つた其鬼が、お前の難有ありがたがる大臣サ、総理大臣の伊藤ツて人鬼サ、——私もネ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
花吉は瞑目めいもくしてかしらを垂れぬ「其の御講釈なら、養母おつかさん、最早もう承はるに及びません、何の因果いんぐわでお前の手などに拾はれたものかと、前世の罪業が思ひやられますのでネ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
養母かめきちにとりなしを頼もうにも、妻よりも手強てごわ対手あいてなので、なまじな事は言出せなかったのであろう。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
奴は養母かめきちの前へも自分の顔が出されないように思った。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
養母そだておやさへない上に、父は他国にゐるのです!……
とにかく愛子は某富豪華族の御落胤で、おさだまりの里子上りの養母ははおやに、煮て喰われようと焼いて喰われようと文句の云えない可哀相な身上であった事。
近眼芸妓と迷宮事件 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そして決して受取らうとしないのであるが、私だつて出したものを引つこめるわけにもゆかないので、不図、もう羽織も欲しい季節だといふのに浴衣の重ね着をして控えてゐた傍らの雛妓おしやくを見たので、慌ててその子に渡すと、その養母はゝと二人が非常に丁寧に頭をさげて、
熱海線私語 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
もし養母ままのお咲が江戸にいたって、裕福である気遣いはなし、仲間ちゅうげんの一平と往来で出会っても、討つ力がないことは、自分にも分っている。
醤油仏 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其方儀平生へいぜい養母やうぼに孝行を盡し其上に先年實父じつふ富右衞門御所刑しおきに相成候せつ自分身代みがはりの儀願ひいで候段是又實父へ孝心の至りに思召おぼしめされ候之に依て御褒美はうびとして白銀はくぎん三枚取せつかはす有難ありがたく存ず可し
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
のちに、養母やしないおやは、江木家へ引きとられていたが、養家では、生みの男の子には錺職かざりしょくぐらいしかおぼえさせなかったが、勝気な栄子えいこには諸芸を習わせた。
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)