真珠しんじゆ)” の例文
旧字:眞珠
には、きよらかな白歯しらはたまふ、真珠しんじゆふ、かひふ。……いま、ちらりと微笑ほゝえむやうな、口元くちもとるゝは、しろはな花片はなびらであつた。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
うへのは細いきんわくに比較的大きな真珠しんじゆつた当世風のもので、三年前結婚の御祝として代助から贈られたものである。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
玉まろき桃の枝ふく春のかぜ海に入りては真珠しんじゆ生むべき
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
磯の波うへに真珠しんじゆを綴りたる舞衣まひぎぬのごとまろく拡がる
註釈与謝野寛全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
ほれ見い、真珠しんじゆいろの月が出てゐる。
第二海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
色青き真珠しんじゆのたまよ。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)