“怖畏”の読み方と例文
読み方割合
ふい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ村民の信仰がおいおいにすさんできてこういう奇瑞の示された場合にも、怖畏ふいの情ばかりひとり盛んで、とかくに生まれる子を粗末にした。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
これらのうち、キリシタンの法は、少しは奇異を見せたものかも知らぬが、今からいえば理解の及ばぬことに対する怖畏ふいよりの誇張であったろう。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
木村父子や佐々成政などと違って武威の恐ろしさのみを以て民に臨まなかったため、僅々の日数であったに関らず、今度の領主は何様どういう人で有ろうと怖畏ふい憂虞ゆうぐの眼を張ってうかがって居た人民に
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)