“ふい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フイ
語句割合
不意67.8%
斑入8.0%
6.9%
4.6%
怖畏3.4%
布衣2.3%
巫医1.1%
徒為1.1%
1.1%
破約1.1%
1.1%
飄然1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その人は次官であるから随分身分のある人で、その人の親類が長州にあって、これに手紙をやった所が、その手紙を不意ふいと探偵に取られた。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
背景に緑を斑入ふいれにして灰色の河原の石の上に、あちらこちらに干されたる斑らに鮮かな色の布。こんな景色は澤山見られた。
京阪聞見録 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
馬関の渡海小倉こくらから下ノ関に船で来る時は怖い事がありました。途中に出た所が少し荒く風がふいなみたって来た。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「三枝ちゃんがクラヤミでふいたのでしょうか。よくふきとれてないけど」
これらのうち、キリシタンの法は、少しは奇異を見せたものかも知らぬが、今からいえば理解の及ばぬことに対する怖畏ふいよりの誇張であったろう。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
いとをあやつる老妓あれば、此方こなたにどたばたひまくられて、キヤツと玉切たまぎ雛妓すうぎあり、玉山くづれて酒煙濛々もう/\、誠にあしたに筆をして天下の大勢を論じ去る布衣ふい宰相諸公が、ゆふべの脚本体なりける
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
○ 原文の「不可以作巫医」を「巫医ふいるべからず」と読んで、「祈祷師や医者のような賤しい職業にもつけない、」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
かろう、毎日の米の代といっても差支えない、大切なお花主とくいを無くする上に、この間から相談のある、黒百合の話も徒為ふいになりやしないかね。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その後は市内働きと事きめ就働しきたりしも、不拍子の時は不拍子々々々と或程度まで重なるものにて或時は主人破産せし為め働き金も大半ふいになり
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
きいちゃんのお蔭で空気銃は買えなくなる。遠眼鏡は破約ふいになる。背中は未だぴりぴりする。真正に非道ひどい目にあった。それで忠公は少しも叱られやしない。何処までも運のい野郎だ。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
嗚呼飛んでも無い事を忘れた、十兵衞殿ゆるりと遊んで居て呉れ、我は帰らねばならぬこと思ひ出した、と風の如くに其座を去り、あれといふ間に推量勘定、幾金いくらか遺してふいと出つ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
団飯むすびからあしごしらえの仕度まですっかりして後、叔母にも朝食をさせ、自分も十分にきっし、それからすきを見て飄然ふいと出てしまった。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)