“花主”の読み方と例文
読み方割合
とくい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かろう、毎日の米の代といっても差支えない、大切なお花主とくいを無くする上に、この間から相談のある、黒百合の話も徒為ふいになりやしないかね。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……立派な手腕うでを持つておありだし、伯父さんの代からの花主とくいはたんとお有りだらうし、こころを入れ換へてさ。
もつれ糸 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
っかあそれはねお前が腹を立つのはもっともだけれども、是には種々いろ/\な深い訳のあることで、私も此方様へ二月からお出入して、初めはやれこれ云って有難い花主とくいと思って
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)