布衣ふい)” の例文
布衣ふいから起こって関八州を領した、彼の小田原おだわらの北條早雲そううん、武蔵七党の随一と云われた、立川宗恒たてかわむねつね、同恒成、足利学校の創立者、武人ぶじんで学者の上杉憲実のりざね
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いとをあやつる老妓あれば、此方こなたにどたばたひまくられて、キヤツと玉切たまぎ雛妓すうぎあり、玉山くづれて酒煙濛々もう/\、誠にあしたに筆をして天下の大勢を論じ去る布衣ふい宰相諸公が、ゆふべの脚本体なりける
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)