“おどろか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
66.7%
26.7%
6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人は蒲田が案外の物持てるにおどろかされて、おのおの息をこらしてみはれるまなこを動さず。蒲田も無言のうちに他の一通を取りてひらけば、妻はいよいよちかづきて差覗さしのぞきつ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
彼はに夢ならでは有得べからざるあやしき夢にもてあそばれて、みづからも夢と知り、夢と覚さんとしつつ、なほねむりの中にとらはれしを、端無はしなく人の呼ぶにおどろかされて、やうやものうき枕をそばだてつ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
恐らく繻子のやうな手は爪を隠した手袋であるかも知れぬ。是等の想像におどろかされてわしは、再びわしの膝からすべつて、床の上に落ちてゐた祈祷の書を取り上げた。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)