“ときめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:トキメ
語句割合
動悸50.0%
25.0%
栄華25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとへ何を言つたとて小妹いもうと共には解る筈がない。吉野と肩を並べて歩みを運ぶ静子の心は、言ふ許りなく動悸ときめいてゐた。家には媒介者なかうどが来てゐる。松原との縁談は静子の絶対に好まぬ所だ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
藤原・飛鳥の里々山々を眺めて覚えた、今の先の心とは、すっかり違った胸のときめき。旅の郎女は、脇目も触らず、山に見入っている。そうして、静かな思いの充ちて来る満悦を、深く覚えた。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
仏蘭西フランス巴里パリーの交際社会の、女王と云われて栄華ときめいている、モンタギュー卿の夫人の室で、斯う云う言葉が発せられた。
木乃伊の耳飾 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)