“どうき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
動悸92.0%
動機4.0%
同氣0.8%
動気0.8%
同気0.8%
銅器0.4%
同揆0.4%
悸気0.4%
慟悸0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
早鐘をくような動悸どうきだった、おちつこうとしても、跡をけられてはいないかというおそれで、ついのめるような足早になっていた。
金五十両 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
不味相まづさう容子ようすをしてはしるのは卯平うへいすべての場合ばあひつうじての状態じやうたいなので、おつぎのには格別かくべつ注意ちういおこさしむべき動機どうきひとつもとらへられなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
むすめにも同氣どうきもとむる番頭ばんとう勘藏かんざうにのみわつかせば横手よこて
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
の命身体からだあって侯爵に添うべきや、しかも其時、身を我に投懸なげかけて、つややかなる前髪惜気おしげもなく我膝わがひざ押付おしつけ動気どうき可愛かわゆらしく泣きしながら、つたなわたくしめを思い込まれて其程それほどまでになさけ厚き仰せ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「もちろん、同気どうきを求めて来た諸君。大いに歓迎する。が、その計略とは」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日本につぽん最初さいしよつくられた銅器どうきまへよりははゞひろどうつるぎほこるいでありまして、そのひとつはくりすがたといふつるぎで、このつるぎはつばにあたるところがなゝめにまがつてゐます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
またうでには腕環うでわゆびには指環ゆびわをつけ、あしにはきんめっきしたうつくしいどうくつへてあるばかりでなく、このはかからは支那しなからわたつた銅器どうき、がらするいをはじめ、馬具ばぐ刀劍とうけん
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
その不朽の名畫晩餐式はこゝに胚胎はいたいせしなり。その戀人の尼寺の垣内かきぬちに隱れて、生涯相見ざりしは、わがフラミニアに於ける情と古今同揆どうきなりとやいはまし。
「館を出るときにはいつも悸気どうきがいたして、すぐには、出られないような気になっていたのです。」
玉章 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
己の胸には、慟悸どうきが激しく鳴って居たが、それは恐怖の為めよりもむしろ好奇心の為めであった。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)