トップ
>
動機
>
どうき
ふりがな文庫
“
動機
(
どうき
)” の例文
けれども其
真面目
(
まじめ
)
は、単に
動機
(
どうき
)
の
真面目
(
まじめ
)
で、
口
(
くち
)
にした言葉は矢張
好加減
(
いゝかげん
)
な
出任
(
でまか
)
せに過ぎなかつた。厳酷に云へば、
嘘許
(
うそばかり
)
と云つても
可
(
よ
)
かつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
不味相
(
まづさう
)
な
容子
(
ようす
)
をして
箸
(
はし
)
を
執
(
と
)
るのは
卯平
(
うへい
)
が
凡
(
すべ
)
ての
場合
(
ばあひ
)
を
通
(
つう
)
じての
状態
(
じやうたい
)
なので、おつぎの
目
(
め
)
には
格別
(
かくべつ
)
の
注意
(
ちうい
)
を
起
(
おこ
)
さしむべき
動機
(
どうき
)
が
一
(
ひと
)
つも
捉
(
とら
)
へられなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
抑
(
そもそ
)
も
此氷川
(
このひがは
)
の
境内
(
けいだい
)
で
拾
(
ひろ
)
つた一
破片
(
はへん
)
(
今
(
いま
)
でも
保存
(
ほぞん
)
してあるが)これが
地中
(
ちちう
)
の
秘密
(
ひみつ
)
を
探
(
さぐ
)
り
始
(
はじ
)
めた
最初
(
さいしよ
)
の
鍵
(
かぎ
)
で、
余
(
よ
)
が
石器時代
(
せききじだい
)
の
研究
(
けんきう
)
を
思
(
おも
)
ひ
立
(
た
)
つた
動機
(
どうき
)
とはなつたのだ。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
さて
只今
(
ただいま
)
申上
(
もうしあ
)
げました
不図
(
ふと
)
とした
動機
(
どうき
)
というのは、
或
(
あ
)
る
年
(
とし
)
三浦
(
みうら
)
の
海岸
(
かいがん
)
を
襲
(
おそ
)
った
大海嘯
(
おおつなみ
)
なのでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
抑
(
そもそ
)
も
硯友社
(
けんいうしや
)
の
起
(
おこ
)
つたに
就
(
つい
)
ては、
私
(
わたし
)
が
山田美妙
(
やまだびめう
)
君
(
くん
)
(
其頃
(
そのころ
)
別号
(
べつがう
)
を
樵耕蛙船
(
せうかうあせん
)
と
云
(
い
)
ひました)と
懇意
(
こんい
)
に
成
(
な
)
つたのが、
其
(
そ
)
の
動機
(
どうき
)
でありますから、
一寸
(
ちよつと
)
其
(
そ
)
の
交際
(
かうさい
)
の
大要
(
たいえう
)
を
申上
(
まをしあ
)
げて置く必要が有る
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
屋内
(
おくない
)
はべつに
取乱
(
とりみだ
)
されず、
犯人
(
はんにん
)
が
何
(
なに
)
かを
物色
(
ぶっしょく
)
したという
形跡
(
けいせき
)
もないから、
盗賊
(
とうぞく
)
の
所為
(
しょい
)
ではないらしく、
従
(
したが
)
つて
殺人
(
さつじん
)
の
動機
(
どうき
)
は、
怨恨
(
えんこん
)
痴情
(
ちじょう
)
などだろうという
推定
(
すいてい
)
がついたが、さて
現場
(
げんば
)
では
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
建築
(
けんちく
)
に
耐震的考慮
(
たいしんてきかうりよ
)
を
加
(
くは
)
ふるやうになつた
第
(
だい
)
一の
動機
(
どうき
)
は都市の建設である。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
さうです?——
雜
(
まじ
)
りけのない
粗金
(
あらがね
)
が
汚
(
きたな
)
い
鐵屎
(
かなくそ
)
よりも遙かにいゝよ。あなたは私を疑つてるやうですね。私は自分を疑つてはゐない。私は、自分の目的が何か、
動機
(
どうき
)
が何かといふことは知つてゐます。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
という気持に
唆
(
け
)
しかけられたことが
動機
(
どうき
)
を成している。
親馬鹿入堂記
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
其
動機
(
どうき
)
は、
単
(
たん
)
に哲学上の好奇心から
来
(
き
)
た
事
(
こと
)
もあるし、又
世間
(
せけん
)
の現象が、
余
(
あま
)
りに
複雑
(
ふくざつ
)
な
色彩
(
しきさい
)
を以て、
彼
(
かれ
)
の
頭
(
あたま
)
を染め
付
(
つ
)
けやうと
焦
(
あせ
)
るから
来
(
く
)
る事もあるし
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ただ一つここで
御披露
(
ごひろう
)
して
置
(
お
)
きたいと
思
(
おも
)
いますことは、
神馬
(
しんめ
)
の
件
(
けん
)
で……。つまり
不図
(
ふと
)
した
動機
(
どうき
)
から
小桜神社
(
こざくらじんじゃ
)
に
神馬
(
しんめ
)
が一
頭
(
とう
)
新
(
あら
)
たに
飼
(
か
)
われることになったのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
今
(
いま
)
その
動機
(
どうき
)
について
試
(
こゝろ
)
みに三
要件
(
えうけん
)
を
擧
(
あ
)
げて
見
(
み
)
よう。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
其
(
その
)
日曜
(
にちえう
)
に
彼
(
かれ
)
は
又
(
また
)
安井
(
やすゐ
)
を
訪
(
と
)
ふた。それは
二人
(
ふたり
)
の
關係
(
くわんけい
)
してゐる
或
(
ある
)
會
(
くわい
)
に
就
(
つい
)
て
用事
(
ようじ
)
が
起
(
おこ
)
つたためで、
女
(
をんな
)
とは
全
(
まつた
)
く
縁故
(
えんこ
)
のない
動機
(
どうき
)
から
出
(
で
)
た
淡泊
(
たんぱく
)
な
訪問
(
はうもん
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
越
(
こ
)
えて
昭和
(
しょうわ
)
四
年
(
ねん
)
の
春
(
はる
)
に
至
(
いた
)
り、
彼女
(
かのじょ
)
は
或
(
あ
)
る
一
(
ひと
)
つの
動機
(
どうき
)
から
霊視
(
れいし
)
の
他
(
ほか
)
に
更
(
さら
)
に
霊言
(
れいげん
)
現象
(
げんしょう
)
を
起
(
おこ
)
すことになり、
本人
(
ほんにん
)
とは
異
(
ちが
)
った
他
(
た
)
の
人格
(
じんかく
)
がその
口頭機関
(
こうとうきかん
)
を
占領
(
せんりょう
)
して
自由自在
(
じゆうじざい
)
に
言語
(
げんご
)
を
発
(
はっ
)
するようになりました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
第
(
だい
)
三の
動機
(
どうき
)
は、科學の進歩である。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
所
(
ところ
)
がそれが
偶然
(
ぐうぜん
)
御米
(
およね
)
のために
妙
(
めう
)
な
行爲
(
かうゐ
)
の
動機
(
どうき
)
を
構成
(
かたちづく
)
る
原因
(
げんいん
)
となつた。
過去
(
くわこ
)
一
週間
(
しうかん
)
夫
(
をつと
)
と
自分
(
じぶん
)
の
間
(
あひだ
)
に
起
(
おこ
)
つた
會話
(
くわいわ
)
に、
不圖
(
ふと
)
此
(
この
)
知識
(
ちしき
)
を
結
(
むす
)
び
付
(
つ
)
けて
考
(
かんが
)
へ
得
(
え
)
た
彼女
(
かのぢよ
)
は
一寸
(
ちよつと
)
微笑
(
ほゝゑ
)
んだ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼
(
かれ
)
は
今更
(
いまさら
)
ながら
彼
(
かれ
)
の
級友
(
きふいう
)
が、
彼
(
かれ
)
の
侮蔑
(
ぶべつ
)
に
値
(
あたひ
)
する
以上
(
いじやう
)
のある
動機
(
どうき
)
から、
貴重
(
きちよう
)
な
時間
(
じかん
)
を
惜
(
をし
)
まずに、
相國寺
(
しやうこくじ
)
へ
行
(
い
)
つたのではなからうかと
考
(
かんが
)
へ
出
(
だ
)
して、
自分
(
じぶん
)
の
輕薄
(
けいはく
)
を
深
(
ふか
)
く
耻
(
は
)
ぢた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
動
常用漢字
小3
部首:⼒
11画
機
常用漢字
小4
部首:⽊
16画
“動機”で始まる語句
動機変転