“屋内”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なか30.4%
おくない26.1%
やうち13.0%
うち13.0%
やぬち8.7%
をくない8.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この頃館の裏口では、頼母と主馬之進とが不安そうに、破壊された戸口から屋内(なか)を覗きながら、聞こえてくる物音に耳を澄ましていた。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それ故(ゆゑ)にかような場合(ばあひ)に於(おい)ては、屋外(おくがい)へ出(で)ることを斷念(だんねん)し屋内(おくない)に於(おい)て比較的(ひかくてき)安全(あんぜん)な場所(ばしよ)を求(もと)めることが寧(むし)ろ得策(とくさく)であらう。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
提灯を十も吊した加藤医院の前には大束の薪がまだ盛んに燃えてゐて、屋内(やうち)は昼の如く明るく、玄関は開放(あけはな)されてゐる。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
非道(ひど)いヒステリーで御座いまして、お医者様から外出を停められていたので御座いますが、ちょうど一月ばかり前のこと、あんまり屋内(うち)にばかり引っ込んでいてはいけないからと申しまして
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
街に出づれば、その暗黒は屋内(やぬち)に殊ならざりき。神よ。おん身の造り給ふところのものゝ中に、かゝる不幸もありけるよと、獨り泣きつゝ我は叫びぬ。此夜は家に返りて些の眠をだに得ずして止みぬ。
道翹(だうげう)は蛛(くも)の網(い)を拂(はら)ひつゝ先(さき)に立(た)つて、閭(りよ)を豐干(ぶかん)のゐた明家(あきや)に連(つ)れて行(い)つた。日(ひ)がもう暮(く)れ掛(か)かつたので、薄暗(うすくら)い屋内(をくない)を見𢌞(みまは)すに、がらんとして何(なに)一つ無(な)い。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)