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屋内
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なか
ふりがな文庫
“
屋内
(
なか
)” の例文
この頃館の裏口では、頼母と主馬之進とが不安そうに、破壊された戸口から
屋内
(
なか
)
を覗きながら、聞こえてくる物音に耳を澄ましていた。
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
家の
前
(
めえ
)
には、この長屋に用もありそうのねえ、りっぱな駕籠が、止まっているし、
屋内
(
なか
)
にはまた、
抹香
(
まっこう
)
くせえお談議が始まっていらア。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
屋内
(
なか
)
から声がする。だが乞食は息切れがしているので返事が出来ない。やたらに叩くばかりだ。と、やがて寝台の軋る音と、床に
跫音
(
あしおと
)
がした。
乞食
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
ともかく君が何んといってもあの人が話していた『竜の玉』ってのを一目見ないうちは帰らないつもりよ。さ、早く鞄を持ちたまえ、
屋内
(
なか
)
へ入りましょう。
ノンシャラン道中記:03 謝肉祭の支那服 ――地中海避寒地の巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「諸君、
屋内
(
なか
)
にいるんだ。」と船長が言った。「九分九厘までこれは策略ですから。」
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
▼ もっと見る
斯う考へて、夢のやうに歩いた。ぶらりと扇屋の表に立つて、軒行燈の影に身を寄せ乍ら、
屋内
(
なか
)
の様子を
覗
(
のぞ
)
いて見ると、何か斯う取込んだことでも有るかのやうに人々が出たり入つたりして居る。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
錠をこじあけて
屋内
(
なか
)
へ入ると、彼はその
扉
(
と
)
を要心ぶかく締めきって、じっと耳を澄ました。
空家
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
彼奴
(
きゃつ
)
らなんとかしてこの戸をひらき、
屋内
(
なか
)
へ入ったに相違ない。戸を破り我らも屋内へ入るとしよう! ……それでなくともこの閉扉の館へ、わしは入ろうと思っていたのだ。
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「
屋内
(
なか
)
に人なんぞおりません」と、大公は自若。
ノンシャラン道中記:03 謝肉祭の支那服 ――地中海避寒地の巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
屋内
(
なか
)
から今の声が怒鳴った。
乞食
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
「つまり、
屋内
(
なか
)
にいる人に」
ノンシャラン道中記:03 謝肉祭の支那服 ――地中海避寒地の巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
“屋内”の意味
《名詞》
建物の中。
(出典:Wiktionary)
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
“屋内”で始まる語句
屋内禅坐
屋内通路