“やうち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤウチ
語句割合
家内79.2%
屋内12.5%
家中8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狭い家内やうちの闇試合で、どうにか男ひとりを取り押えたが、ほかはどこにいるのか見当が付かなかった。徳次は大きい声で呼んだ。
半七捕物帳:49 大阪屋花鳥 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
懸離れた奥座敷に延べられた臥床ふしどにつくのであったが、花がはじまると、ぴちんぴちんと云う札の響が、みんなの寝静った静な屋内やうちに、いつまでも聞えていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
なにがしとよばるるドクトルも小首をかたむくるほどなれば。家中やうちの混雑一方ならず。このごろ養子つとむが帰朝以来。「こう忙がしくってはたまらん」など。取次ぎの書生の苦情もかしまし。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)