“いへぢう”の漢字の書き方と例文
語句割合
家中100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
亭主は直ぐに家中いへぢうにある一番良いきれを切つてお神さんの着物をこしらへてその上に靴から帽子手提袋まで作つて与へますとお神さんは大喜びでそれを
金剛石 (新字旧仮名) / 夢野久作(著)
もう一度いちどおぼえてない。いづれも大事だいじいたらなかつたのは勿論もちろんである。が、家中いへぢうみづつて、こほつた。三年目さんねんめときごときは、翌朝よくあさめししるてて、のき氷柱つらゝいたかつた。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
林檎りんごのやうにあか祖母おばあさんのほゝぺたは、家中いへぢうのものゝこゝろをあたゝめました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)