“うちぢゆう”の漢字の書き方と例文
語句割合
家中100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、夜になつて家中うちぢゆうの鼠がこそ/\這ひ出して来て、鱈腹たらふくそれを食べるが、籾二斗で恰度ちやうど一年分の餌に足りるさうだ。
しかしどつかに、一銭ぐらゐおちてゐるかも知れないと思つて、家中うちぢゆうの敷物をめくつて、板のすきまをほじくつて見ましたが、一銭もみつかりません。
歯と眼の悪いおぢいさん (新字旧仮名) / 村山籌子(著)
「あなたは、この家中うちぢゆうに箪笥といふものが一本もないのを変にお思ひでせう?」と婆やは軽く笑ひながら言ふ。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)