“屋内(うち)” の例文
非道(ひど)いヒステリーで御座いまして、お医者様から外出を停められていたので御座いますが、ちょうど一月ばかり前のこと、あんまり屋内(うち)にばかり引っ込んでいてはいけないからと申しまして
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
あるいは「東洋の紐育(ニュウヨーク)」もしくは「東洋の桑港(サンフランシスコ)」——こう呼ばれている上海(シャンハイ)も、昔ながらの支那街としての県城城内へ足を入れれば、腐敗と臭気と汚穢(おわい)とが、道路(そと)にも屋内(うち)にも充ち満ちていて
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「案外丈夫そうだ。まアこれでも可(い)い、無いよりか増(まし)だろう。その内大工を頼んで本当に作らすことに仕よう」と言って「竹で作(こしら)えても木戸は木戸だ、ハ、ハハハハ」と笑いながら屋内(うち)へ入った。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)