“侮蔑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶべつ94.7%
さげすみ3.0%
あなどり0.8%
さげす0.8%
みくび0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これほどに自分から逃げようとするのに一心である人は快く自分にうはずもなくて、ただ侮蔑ぶべつされるだけであろうという気がして
源氏物語:03 空蝉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
軍国主義、愛国心、アナアキストの捨鉢すてばち行為ふるまひ、人殺しの美しい思想、そしてまた婦人に対する侮蔑さげすみ——かういふものをすべて歌ひたい。
ちょっと侮蔑あなどり微笑びしょうくちびるの上にただよわせて自分を見たが、それなり元の通り柱に背をせて、黙って読みかけた書物をまたひざの上にひろげ始めた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かつ、井侯は団十郎をお伴につれていても芸術に対する理解があったは、それまで匹夫匹婦の娯楽であって士太夫の見るまじきものと侮蔑さげすんだ河原者の芸術を陛下の御覧に供したのでも明かである。
侮蔑みくびつて貰ふまいともいへば、心外だともいつた。つまり銀はあくまでも女のねがひをはねつけたのであつた。
もつれ糸 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)