“あなどり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
69.2%
侮蔑7.7%
侮辱7.7%
軽侮7.7%
輕侮7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されば他国かのくにひじりの教も、ここの国土くにつちにふさはしからぬことすくなからず。かつ八三にもいはざるや。八四兄弟うちせめぐともよそあなどりふせげよと。
ちょっと侮蔑あなどり微笑びしょうくちびるの上にただよわせて自分を見たが、それなり元の通り柱に背をせて、黙って読みかけた書物をまたひざの上にひろげ始めた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かくわれらあらん限り、御身のみ心をおのれとし、み栄を高くかかげて、異端者の悪しき思いやあまたの人の心なき業、また、そそっかしき心もて受けさせ給う侮辱あなどりをも、そそぎまつらんことを希う。
旅愁 (新字新仮名) / 横光利一(著)
どの顔も獰猛どうもうで、よく見るとその獰猛のうちに、軽侮あなどりと、嘲弄あざけりと、好奇の念が判然と彫りつけてあったのは、首を上げる途端とたんに発明した事実で、発明するや否や、非常に不愉快に感じた事実である。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
女と輕侮あなどり申し伏んとすれども假令たとへ婦人をんななりともちく一申立己れが罪迄も明白に白状はくじやうするを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)