“国土”のいろいろな読み方と例文
旧字:國土
読み方割合
こくど47.1%
くにつち35.3%
くに11.8%
クニツチ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
梶原かじわら申しけるは、一歳ひととせ百日ひゃくにちひでりそうらひけるに、賀茂川かもがわ桂川かつらがわ水瀬みなせ切れて流れず、筒井つついの水も絶えて、国土こくどの悩みにて候ひけるに、——
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
されば他国かのくにひじりの教も、ここの国土くにつちにふさはしからぬことすくなからず。かつ八三にもいはざるや。八四兄弟うちせめぐともよそあなどりふせげよと。
「死んでおしまいよ。こんな男は国土くについえだ」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ともかく、妣が国は、本つ国土クニツチに関する民族一列の惝怳から生れ出て、空想化された回顧の感情の的である。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)