“ぶべつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
侮蔑99.2%
侮辱0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると日に焼けた将軍のほおには、涙のあとが光っていた。「将軍は善人だ。」——中佐は軽い侮蔑ぶべつうちに、明るい好意をも感じ出した。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
相手の案外な失敗に、じっと鳴りをしずめていた慎吾たちの組は、七のやけな声を聞くと、いちどに侮蔑ぶべつをこめた笑いを爆発させて
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)
是非下ろして見せると云う威嚇おどしもあらわれていない。下りたかろうとらす気色けしきは無論ない。ただ下りられまいと云う侮辱ぶべつの色で持ち切っている。それは何ともなかった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)