“動機”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どうき62.5%
きっかけ12.5%
もと12.5%
だうき6.3%
はずみ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども其真面目まじめは、単に動機どうき真面目まじめで、くちにした言葉は矢張好加減いゝかげん出任でまかせに過ぎなかつた。厳酷に云へば、嘘許うそばかりと云つてもかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
と考えるにつけ、栄三郎は、何がかくまでお艶を変えたのか? その理由と動機きっかけを思いまどうよりも、もうかれは、日常の瑣事さじに何かと気に入らないことのみ多く、つい眼にかどをたててしまうのだった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
いったいこの舎利弗は、もと婆羅門ばらもんの坊さんであったのですが、ふとした事が動機もとで、仏教に転向した名高い人であります。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
つぎ硯友社けんいうしやるにいて、第二の動機だうきとなつたのは、思案外史しあんがいし予備門よびもん同時どうじ入学生にふがくせい相識あいしつたのです、其頃そのころ石橋雨香いしばしうかうつてました
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
……ところで、何かの動機はずみでそのからざが切れると、否応いやおうなしに地面の上に隕ちて来る。お前も覚えがあるだろう、えらい勢いで鉢合せをすると、眼から火が出たという。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)