“きっかけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
機会50.0%
機掛18.4%
切掛10.5%
契機5.3%
動機5.3%
5.3%
機會2.6%
活機2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それ以上いもしなかったが、庸三はそれを機会きっかけに、逗子事件のその後の進展について知りたいような好奇心もいくらかそそられた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「宜しい、」と男らしく派手にさわやかにいった。これを機掛きっかけに、蝶吉は人形と添寝をして少し取乱したまま、しどけなく、乱調子に三階から下りて来て、突然いきなり
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
国民はこの政界の颶風ぐふう切掛きっかけ瞭然はっきりと目を覚し、全力を緊張させて久しくだらけていた公私の生活を振粛しようとするであろう。
鏡心灯語 抄 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
庸三は小夜子と庸太郎を紹介して、四人歩きながらしばらく話してから別れたのだったが、それが契機きっかけとなって川沿いの家の訪問となったものであった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
動機きっかけだけは色々にこじつけて起したもんだとよ。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
が、女湯の客のうち、お照を除いた他の三人は、ひとしくあがぎわだったので、隣りの騒動をきっかけ匆々そうそう逃げ去ったのであった。が、お照はただ一人、湯槽ゆぶねの側で間誤間誤まごまごしていた。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
マーキュ 此方こちからおこさねば、其方そちでは機會きっかけ出來できぬと被言おしゃるか?
チッバ 機會きっかけさへおこしゃらば、何時いつでも敵手あひてになりまうさう。
と、活機きっかけに作者が
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)