“きっかけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
機会38.7%
機掛22.6%
切掛12.9%
動機6.5%
契機6.5%
6.5%
機會3.2%
活機3.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「口説かれるのも下拙だし、気は利かないし、ばつは合わず、機会きっかけは知らず、言う事はまずし、意気地は無し、」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これはこれを機会きっかけに矯正の第一着手を試みるのが良人としての責務だと感じると、清之介君は胸がドキ/\して来た。
女婿 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「宜しい、」と男らしく派手にさわやかにいった。これを機掛きっかけに、蝶吉は人形と添寝をして少し取乱したまま、しどけなく、乱調子に三階から下りて来て、突然いきなり
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
硝子杯コップを火にかざしてその血汐ちしおのごときくれないを眉に宿して、大した学者でしょう、などと夫人、得意であったが、お酌が柳橋のでなくっては、と云う機掛きっかけから
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
平和に対する世界の努力を、暴力的に破壊させる切掛きっかけを合図し合うための同盟を結んだ三国は、西に東に兇暴な力を揮い始めた。
私たちの建設 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
国民はこの政界の颶風ぐふう切掛きっかけ瞭然はっきりと目を覚し、全力を緊張させて久しくだらけていた公私の生活を振粛しようとするであろう。
鏡心灯語 抄 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
と考えるにつけ、栄三郎は、何がかくまでお艶を変えたのか? その理由と動機きっかけを思いまどうよりも、もうかれは、日常の瑣事さじに何かと気に入らないことのみ多く、つい眼にかどをたててしまうのだった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
俺初めて聞いて吃驚びっくりしたんだけれどもな、今までの日本のどの戦争でも、本当は——底の底を割ってみれば、みんな二人か三人の金持の(そのかわり大金持の)指図で、動機きっかけだけは色々にこじつけて起したもんだとよ。何んしろ見込のある場所を手に入れたくて、手に入れたくてパタパタしてるんだそうだからな、そいつ等は。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
終戦後、わが国では食糧飢餓を契機きっかけに、生活不安、思想の動乱の結果、再び新しく「唯物史観」、「経済史観」が、見直されつつあります。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
私どもは『心経』を契機きっかけとして、人生とは何か、われらは、いかに生くべきかの道を、皆さんといっしょにおもむろに味わってゆきたいと存じます。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
が、女湯の客のうち、お照を除いた他の三人は、ひとしくあがぎわだったので、隣りの騒動をきっかけ匆々そうそう逃げ去ったのであった。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それをきっかけに、嫂が、「どうもお邪魔を致しました……。」と暇を告げる。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
マーキュ 此方こちからおこさねば、其方そちでは機會きっかけ出來できぬと被言おしゃるか?
チッバ 機會きっかけさへおこしゃらば、何時いつでも敵手あひてになりまうさう。
と、活機きっかけに作者が、
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)