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機掛
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きっかけ
ふりがな文庫
“
機掛
(
きっかけ
)” の例文
お雪は
遁帰
(
にげかえ
)
る
機掛
(
きっかけ
)
もなし、声を立てる
数
(
すう
)
でもなし、理窟をいう
分
(
わけ
)
にも
行
(
ゆ
)
かず、急にお
腹
(
なか
)
が痛むでもない。手もつけられねば、ものも言われず。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「宜しい、」と男らしく派手に
爽
(
さわやか
)
にいった。これを
機掛
(
きっかけ
)
に、蝶吉は人形と添寝をして少し取乱したまま、しどけなく、乱調子に三階から下りて来て、
突然
(
いきなり
)
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
月が出て
時鳥
(
ほととぎす
)
が
啼
(
な
)
くのを
機掛
(
きっかけ
)
に、
蒲鉾小屋
(
かまぼこごや
)
を
刎上
(
はねあ
)
げて、その浴衣で出ようというもんだな、はははは。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
とか云って
遊女
(
おんな
)
が、その帯で
引張
(
ひっぱ
)
るか、
階子段
(
はしごだん
)
の下り口で、
遁
(
に
)
げる、引く、くるくる廻って、ぐいと胸で抱合った
機掛
(
きっかけ
)
に、
頬辺
(
ほっぺた
)
を
押着
(
おッつ
)
けて、大きな
結綿
(
ゆいわた
)
の紫が垂れ
掛
(
かか
)
っているじゃないか。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
得意であったが、お酌が柳橋のでなくっては、と云う
機掛
(
きっかけ
)
から、エルテルは
後日
(
ごにち
)
にして、まあ、題も(ハヤセ)と云うのを是非聞かして下さい、酒井さんの御意見で、お別れなすった事は
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
……食べても
強請
(
ねだ
)
る。ふくめつつ、
後
(
あと
)
ねだりをするのを
機掛
(
きっかけ
)
に、一粒
銜
(
くわ
)
えて、お
母
(
っか
)
さんは
塀
(
へい
)
の上——(
椿
(
つばき
)
の
枝下
(
えだした
)
で
茲
(
ここ
)
にお
飯
(
まんま
)
が置いてある)——
其処
(
そこ
)
から、裏露地を切って、向うの
瓦屋根
(
かわらやね
)
へフッと飛ぶ。
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何の
機掛
(
きっかけ
)
もなかったのに、お悦が、ふと……
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
機
常用漢字
小4
部首:⽊
16画
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“機”で始まる語句
機
機嫌
機会
機械
機會
機関
機織
機屋
機微
機智