切掛きっかけ)” の例文
平和に対する世界の努力を、暴力的に破壊させる切掛きっかけを合図し合うための同盟を結んだ三国は、西に東に兇暴な力を揮い始めた。
私たちの建設 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
国民はこの政界の颶風ぐふう切掛きっかけ瞭然はっきりと目を覚し、全力を緊張させて久しくだらけていた公私の生活を振粛しようとするであろう。
鏡心灯語 抄 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
こうして切掛きっかけが出来て、二人は殆んど同時に、いい塩梅に昨日の雨ですっかり街道の埃もおさまり、今日は馬車をるにも涼しくて気持がよろしいなどと喋りだしたので、間もなく
しかし私はこの事件を切掛きっかけにして更にいろいろの感想が胸に浮ぶ。
姑と嫁について (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)