きっかけ)” の例文
お作と嫂の茶のへ入って来る気勢けはいがすると一緒に、お国も茶の室へ入って来た。それをきっかけに、嫂が、「どうもお邪魔を致しました……。」と暇を告げる。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
が、女湯の客のうち、お照を除いた他の三人は、ひとしくあがぎわだったので、隣りの騒動をきっかけ匆々そうそう逃げ去ったのであった。が、お照はただ一人、湯槽ゆぶねの側で間誤間誤まごまごしていた。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)