“時機”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じき40.7%
とき22.2%
しほ18.5%
おり7.4%
をり7.4%
あは3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
個人消防上こじんしようぼうじよう最大要件さいだいようけん時機じきうしなふことなく、もつと敏速びんそく處置しよちすることにある。これはちひさいほどやすいといふ原則げんそくもとづいてゐる。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
つぼみとおもひしこずゑはな春雨しゆんうだしぬけにこれはこれはとおどろかるヽものなり、時機ときといふものヽ可笑をかしさにはおそのちいさきむねなにかんぜしか
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
皈りの遲きを母の親案じて尋ねに來てくれたをば時機しほに家へは戻つたれど、母も物いはず父親も無言に、誰れ一人私をば叱る物もなく
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「どちらにしたっていいじゃないか。お前だって、今に子供の欲しいと思う時機おりがあるんだから、これを自分の子だと思っていれば、それでいいわけだ。」
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
さういふむきは、色々手を代へ品をへて時機をりさへあれば絵の催促をするのを忘れない。
この一令孃ひめありとこヽろくすものなく、るは甚之助殿じんのすけどのばかりなる不憫いぢらしさよ、いざや此心このこヽろふではして、時機あはよくは何處いづこへなりとも暫時しばしともなひ、其上そのうへにてのさくまた如何樣いかやうにもあるべく
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)