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ふりがな文庫
“
時機
(
しほ
)” の例文
皈りの遲きを母の親案じて尋ねに來てくれたをば
時機
(
しほ
)
に家へは戻つたれど、母も物いはず父親も無言に、誰れ一人私をば叱る物もなく
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
皈
(
かへ
)
りの遅きを母の親案じて尋ねに来てくれたをば
時機
(
しほ
)
に家へは戻つたれど、母も物いはず
父親
(
てておや
)
も無言に、
誰
(
た
)
れ一人私をば
叱
(
しか
)
る物もなく
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
皈
(
かへ
)
りの
遲
(
おそ
)
きを
母
(
はゝ
)
の
親
(
おや
)
案
(
あん
)
して
尋
(
たづ
)
ねに
來
(
き
)
てくれたをば
時機
(
しほ
)
に
家
(
うち
)
へは
戻
(
もど
)
つたれど、
母
(
はゝ
)
も
物
(
もの
)
いはず
父親
(
てゝおや
)
も
無言
(
むごん
)
に、
誰
(
た
)
れ
一人
(
ひとり
)
私
(
わたし
)
をば
叱
(
しか
)
る
物
(
もの
)
もなく
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
侘
(
わび
)
がしたれけれど
障子
(
しようじ
)
一
重
(
ゑ
)
を
出
(
で
)
る
時機
(
しほ
)
がなく、お
民
(
たみ
)
が
最初
(
さいしよ
)
に
呼
(
よ
)
んで
呉
(
く
)
れし
時
(
とき
)
すこしひねくれてより
拍子
(
ひようし
)
ぬけがして
今更
(
いまさら
)
には
馳
(
か
)
け
出
(
だ
)
しもされず、
其
(
その
)
うちにお
歸
(
かへ
)
りにならば
何
(
なん
)
とせん
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
さあ
何
(
なん
)
となりして
下
(
くだ
)
されと
泣
(
な
)
いて、
袖
(
そで
)
に
取
(
とり
)
すがりて
身
(
み
)
を
悶
(
もだ
)
ゆるに、もとより
憎
(
に
)
くゝは
有
(
あ
)
らぬ
妻
(
つま
)
の
事
(
こと
)
、
離別
(
りべつ
)
などゝは
時
(
とき
)
の
威嚇
(
おどし
)
のみなれば、
縺
(
すが
)
りて
泣
(
な
)
くを
好
(
よ
)
い
時機
(
しほ
)
に、
我
(
わが
)
まゝ
者奴
(
ものめ
)
の
言
(
い
)
ひじらけ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
機
常用漢字
小4
部首:⽊
16画
“時”で始まる語句
時
時分
時雨
時間
時鳥
時々
時計
時刻
時代
時節