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令孃
読み方 | 割合 |
れいぢやう | 37.5% |
むすめご | 25.0% |
ひめ | 12.5% |
れいぢよう | 12.5% |
れいぜう | 12.5% |
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然うだらう。
日本橋の
砂糖問屋の
令孃が、
圓髷に
結つて、あなたや……
鰺の
新ぎれと、
夜行の
鮭を
教へたのである。
糠鰊がうまいものか。
解かば足にもとゞくべき
毛髮を、根あがりに堅くつめて前髮大きく髷おもたげの、
赭熊といふ名は恐ろしけれど、
此髷を此頃の
流行とて
良家の
令孃も遊ばさるゝぞかし、色白に鼻筋とほりて
其顏を
不審げに
仰ぎて、
姉樣人形は
下さるか、
進げますると
僅かに
諾く
令孃、
甚之助は
嬉しく
立あがつて、
勝つた
勝つた。
これほどの
人他人に
取られて
成るまじとの
意氣ごみにて、
聟さま
拂底の
世の
中なればにや
華族の
姫君、
高等官の
令孃、
大商人の
持參金つきなど
彼れよ
是れよと申
込みの
口〻より
とにかく
文壇でも
若い
作家
達の
間にだいぶはやり出したといふ。
關西では
令孃夫人の
間に大
流行だといふ。
球突の
趣味は今の
處ひろまつて行くばかりらしい。(一五、二、一六)