“むすめご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
娘御60.0%
娘子20.0%
令孃5.7%
女子5.7%
令嬢2.9%
女御2.9%
姐御2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此男やがてひざをすゝめ娘の母にむかこゑをひそめていふやう、今はなにをかつゝみ申さん、われ娘御むすめごと二世の約束やくそくをしたるもの也。
ふとしたことから第二番目の娘子むすめごに、筒井はその和歌の出来を見てやってから、青年は一層筒井をたいせつに応待した。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
かばあしにもとゞくべき毛髮かみを、あがりにかたくつめて前髮まへがみおほきくまげおもたげの、赭熊しやぐまといふおそろしけれど、此髷これ此頃このごろ流行はやりとて良家よきしゆ令孃むすめごあそばさるゝぞかし、色白いろしろ鼻筋はなすぢとほりて
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「これから、御主人はお休みになるから、女子むすめごにお伽をさせるがよかろう」
妖怪記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
解かば足にもとどくべき毛髪かみを、根あがりに堅くつめて前髪大きくまげおもたげの、赭熊しやぐまといふ名は恐ろしけれど、此髷これをこの頃の流行はやりとて良家よきしゆ令嬢むすめごも遊ばさるるぞかし、色白に鼻筋とほりて
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「これは御所の女房周防殿が、女御むすめごのために建てた堂でございます」
頼朝の最後 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
姐御むすめごの親孝行が、かえって、仇になったというところですかな。……だが、なあ、善助さん、この罰金、収めずにすます方法が、なくもないんだがねえ」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)