“毛髪”のいろいろな読み方と例文
旧字:毛髮
読み方割合
もうはつ45.5%
かみのけ27.3%
かみ9.1%
くし9.1%
まうはつ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人間だって血液けつえきの赤い色と毛髪もうはつの色などをとりのぞけば、からだじゅうが無色むしょく透明とうめいになってしまうんだ。ガラスとたいしてちがわないよ
その中に、丼の底に、巻紙の文状もんじょうと一緒に揺れているのは、耳一つと毛髪かみのけとがくっついたたしかにそれは——人間の片頬であった。
解かば足にもとどくべき毛髪かみを、根あがりに堅くつめて前髪大きくまげおもたげの、赭熊しやぐまといふ名は恐ろしけれど、此髷これをこの頃の流行はやりとて良家よきしゆ令嬢むすめごも遊ばさるるぞかし、色白に鼻筋とほりて
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
片時も心のたゆむ間とてなかったせいであろうか、その毛髪くしには一すじの霜もなかった。
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
柳は狂ひしをんなのごとくさかしまにわが毛髪まうはつを振りみだし
詩集夏花 (新字旧仮名) / 伊東静雄(著)