“髪毛”のいろいろな読み方と例文
旧字:髮毛
読み方割合
かみのけ63.1%
かみ16.9%
かみげ10.8%
かみけ9.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……でも、そんな話を初めて聞いた時には、わたしもうビックリしちゃって髪毛かみのけをシッカリと掴みながらブルブルふるえて聞いていたようよ。
支那米の袋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
中林先生の深い深い親切と智慧に、驚いて、感心してしまいながら、その乱れた髪毛かみの下に光る凜々りりしい瞳の光りを見上げていた。
継子 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
しかしながら煙はもとより一所いっしょとどまるものではない、その性質として上へ上へと立ち登るのだから主人の眼もこの煙りの髪毛かみげもつれ合う奇観を落ちなく見ようとすれば
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そして日あたりのいゝ南向きのかれ芝の上に、いきなり獲物を投げだして、ばさばさの赤い髪毛かみけを指でかきまはしながら、肩を円くしてごろりと寝ころびました。
山男の四月 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)