髪毛かみけ)” の例文
旧字:髮毛
そして日あたりのいゝ南向きのかれ芝の上に、いきなり獲物を投げだして、ばさばさの赤い髪毛かみけを指でかきまはしながら、肩を円くしてごろりと寝ころびました。
山男の四月 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
そして日あたりのいい南向きのかれしばの上に、いきなり獲物えものを投げだして、ばさばさの赤い髪毛かみけを指でかきまわしながら、かたを円くしてごろりところびました。
山男の四月 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
それからいかにもむしゃくしゃするという風にそのぼろぼろの髪毛かみけを両手で掻きむしっていました。
土神ときつね (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
お日さんは丘の髪毛かみけの向うの方へしずんで行ってまたのぼる。
若い木霊 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
丘の髪毛かみけの向うのほうへ
髪毛かみけ 風吹けば
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)