“かみげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
髪毛63.6%
頭髪9.1%
神気9.1%
頭毛9.1%
髮毛9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ジルベールは二十一二の温和おとなしそうな容貌、見るからに華奢な、そして活気のある青年であったが、ボーシュレーの方は丈の短い、髪毛かみげのちぢれた、蒼い顔に凄みのある男であった。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
そのたった今んだばかりの毒液に潤うた唇は、血のようにぶるぶるとふるえつつ、次第次第に傾いて行く漆黒の頭髪かみげの蔭になって、見えなくなって行った。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その頭髪かみげの中から、たった一つ生き残った大きなダイヤがもう一度燦然さんぜんと輝き現われて、おびただしい七色の屈折光を廻転させつつ、ぎらぎらと眼を射たが
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
……すなわち昔はこれを『神憑かみうつり』とか『神気かみげ』とか『神上かみあがり』とか称していたもので、はなはだしいのになるとその期間が余り長いために、真実ほんとうに死んだものと思って土葬した奴が
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
頭毛かみげも首の骨もチャント取って上げます。生胆きものほかに胃腸いぶくろにつながっている小さい青い袋を附けて下されば七円五十銭。それがぬくうちに持って来なされば十二円五十銭……
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)