“頭毛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かしらげ25.0%
かみげ25.0%
かみのけ25.0%
つむりげ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かたわらに、家業がら余程奇を好んだと見えて、棕櫚しゅろの樹が鉢に突立つったててある、その葉が獅子の頭毛かしらげのように見えて、私は、もう一度ぐらぐらと目がくらんだ、横雲黒く、有明ありあけに……
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
頭毛かみげも首の骨もチャント取って上げます。生胆きものほかに胃腸いぶくろにつながっている小さい青い袋を附けて下されば七円五十銭。それがぬくうちに持って来なされば十二円五十銭……
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
拳固げんこで、前の円い頭をコツンとたたく真似して、宗吉を流眄ながしめで、ニヤリとして続いたのは、頭毛かみのけ真中まんなかに皿に似た禿はげのある、色の黒い、目のくぼんだ、口のおおきな男で、近頃まで政治家だったが
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かやの実も愛しとは思へかい撫でて吾がみどり児がかな頭毛つむりげ
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)