“毛頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もうとう81.5%
まうとう11.1%
すこし5.6%
まうたう1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、ルーブル紙幣の名を聞いただけで、寒気さむけがしてぶるぶるとふるえが出る。そんなものを紙幣でいただこうなど毛頭もうとう思っとらん」
勿論他人の芸術がわからずとも、トルストイのやうな堂々たる自家じかの芸術を持つてゐれば、毛頭まうとう差支さしつかへはなきやうなり。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それはおまへなにぞの聞違きゝちがへ、わたし毛頭すこしおぼえのことと、これが此人このひとの十八ばんとはてもさてもなさけなし。
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そんな異教的な思想は一體何といふ意味なんですの? 私、御一緒に死なうなんぞといふ考へは毛頭まうたうありませんことよ——本當なんですよ。