毛頭すこし)” の例文
それはおまへなにぞの聞違きゝちがへ、わたし毛頭すこしおぼえのことと、これが此人このひとの十八ばんとはてもさてもなさけなし。
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
つゞいて借金の話しも聞ましたが、今が今私しのうちから立換へようとは言はなかつた筈、それはお前が何ぞの聞違へ、私は毛頭すこしも覺えの無き事と、これが此人の十八番とはてもさても情なし。
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
つづいて借金の話しも聞ましたが、今が今わたしのうちから立換へようとは言はなかつたはづ、それはお前が何ぞの聞違へ、私は毛頭すこしも覚えの無き事と、これがこの人の十八番とはてもさても情なし。
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)