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毛頭
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まうとう
ふりがな文庫
“
毛頭
(
まうとう
)” の例文
勿論他人の芸術がわからずとも、トルストイのやうな堂々たる
自家
(
じか
)
の芸術を持つてゐれば、
毛頭
(
まうとう
)
差支
(
さしつか
)
へはなきやうなり。
雑筆
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
自分
(
じぶん
)
は
在學
(
ざいがく
)
當時
(
たうじ
)
の
舊友
(
きういう
)
に
逢
(
あ
)
ふのを、
特
(
とく
)
に
避
(
さ
)
けたい
理由
(
りいう
)
を
持
(
も
)
つてゐたので、
彼
(
かれ
)
の
旅館
(
りよくわん
)
を
訪
(
たづ
)
ねる
氣
(
き
)
は
毛頭
(
まうとう
)
なかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ガラツ八は、まだ女房を貰ふ心持などは
毛頭
(
まうとう
)
なかつたのでした。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
既
(
すで
)
に然るからはこれを果亭と認めて
壁間
(
へきかん
)
にぶら下げたのにしろ、
毛頭
(
まうとう
)
自分の不名誉になる事ぢやない。
況
(
いは
)
んや自分は唯、無名の天才に敬意を表する
心算
(
つもり
)
で——
鑑定
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
私は首を振りました。そんな氣は
毛頭
(
まうとう
)
なかつたのです
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
第二の幽霊
次手
(
ついで
)
にもう少し読ませ給へ。「勿論彼は
如何
(
いか
)
なる点でも、
毛頭
(
まうとう
)
才能ある批評家ではない。……」
LOS CAPRICHOS
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
毛
常用漢字
小2
部首:⽑
4画
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
“毛頭”で始まる語句
毛頭巾
毛頭星