鑑定かんてい
三円で果亭の山水を買つて来て、書斎の床に掛けて置いたら、遊びに来た男が皆その前へ立つて見ちや「贋物ぢやないか」と軽蔑した。滝田樗陰君の如きも、上から下までずつと眼をやつて、「いけませんな」と喝破してしまつた。が、こちらは元来怪しげな書画を掘 …
題名が同じ作品
鑑定 (旧字旧仮名)泉鏡太郎 泉鏡花 (著)