“到底”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
とうてい54.4%
たうてい22.1%
とても15.4%
とて5.4%
どうせ1.3%
つまり0.7%
てんで0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“到底”を含む作品のジャンル比率
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語8.1%
哲学 > 東洋思想 > 日本思想3.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
こと今日こんにちは鉄道も有り電信も有る世界にて警察の力をくゞおおせるとは到底とうてい出来ざる所にして
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
市民が投げ棄てる食物の余りは、彼等以外の者には到底とうてい手の届かぬ、ドブや石垣の蔭にばかり、堆積しているからである。
子規のことは仰せを受けずとも書きたいと思つてゐるのですが、今は用の多い為に到底たうてい書いてゐるひまはありません。
正岡子規 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
鉛筆えんぴついろはどんなにたくみにいても到底たうていチヨークのいろにはおよばない。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
「岩穴の壁に沢山の字が書いてあるのです。おそらく字だろうと思うのですが、我々には到底とても読めないので……。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
かかる始末となって多勢たぜい取巻とりまかれては、到底とても本意ほんいを遂げることは覚束おぼつかない。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
お前は到底とても此樣な纎弱デリケートなものには適しないといはれたことがあるが、何うしても其の人の人格は隱す譯にはゆかぬ。
彫刻家の見たる美人 (旧字旧仮名) / 荻原守衛(著)
まだ医者が見放したのでは無いけれど、自分は最う到底とても直らぬと覚悟して、しきりに私に会いたがっているそうだ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
到底どうせ取りきれる事ではないが、うっちゃって置けば野菜が全滅になる、取れるだけは取らねばならぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
到底どうせもらう事なら親類なにがしの次女おなにどのは内端うちば温順おとなしく器量も十人なみで私には至極に入ッたが
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
地球の軌道は楕円の環をなしていると君達は思うだろうが大ちがいサ、実は月が地球のまわりを環をなしながら到底つまりは大空間に有則螺線を描ていると同じ事に、地球も太陽に従ッて有則螺線を大空間に描いているのサ。
ねじくり博士 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
夕方ヤット辿り着く宿舎は、束縛の点では監獄と伯仲おッつかつでも、秩序や清潔の点では到底てんで較べもので無い。
監獄部屋 (新字新仮名) / 羽志主水(著)