“到底”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうてい52.5%
たうてい19.3%
とても18.8%
とて6.6%
どうせ1.1%
つまり1.1%
てんで0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一時二人の結婚は到底(とうてい)不可能だと絶望していた時分、二人はまだ外国へ旅立たなかった自分の書斎を、せめてもの会合場にしていた。
曇天 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「私(わたくし)の樣(やう)なものには到底(たうてい)悟(さとり)は開(ひら)かれさうに有(あ)りません」と思(おも)ひ詰(つ)めた樣(やう)に宜道(ぎだう)を捕(つら)まへて云(い)つた。それは歸(かへ)る二三日(にさんち)前(まへ)の事(こと)であつた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
……私には到底(とても)お雪さんの真似は出来ない。……思い切りの好い女(ひと)だ。それを思うと雪岡さん、私はあなたがお気の毒になりますよ……
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
世捨人になっていながら恥かしいなんかてえ事があるものか、私が連れて行(ゆ)かねば到底(とて)も来そうもない、さア一緒に来なさい
初めお勢が退塾して家に帰ッた頃「勇(いさみ)という嗣子(あととり)があッて見ればお勢は到底(どうせ)嫁に遣らなければならぬが、どうだ文三に配偶(めあわ)せては」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
実は月が地球のまわりを環をなしながら到底(つまり)は大空間に有則螺線を描ていると同じ事に、地球も太陽に従ッて有則螺線を大空間に描いているのサ。
ねじくり博士 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
夕方ヤット辿り着く宿舎は、束縛の点では監獄と伯仲(おッつかつ)でも、秩序や清潔の点では到底(てんで)較べもので無い。監獄部屋の名称は、刑務所の方で願下げを頼み込むに相違ない。
監獄部屋 (新字新仮名) / 羽志主水(著)