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到底
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とても
ふりがな文庫
“
到底
(
とても
)” の例文
……私には
到底
(
とても
)
お雪さんの真似は出来ない。……思い切りの好い
女
(
ひと
)
だ。それを思うと雪岡さん、私はあなたがお気の毒になりますよ……
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
もうもう私の増長したのには
呆
(
あき
)
れて了った、
到底
(
とても
)
私のような
性
(
しょう
)
の悪い女は奥様に
役
(
つか
)
えないということを御話しなさいましたのです。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
何
(
ど
)
うも
斯
(
か
)
う
弛
(
ゆる
)
みますと、
到底
(
とても
)
元
(
もと
)
の
樣
(
やう
)
に
緊
(
しま
)
る
譯
(
わけ
)
には
參
(
まゐ
)
りますまいと
思
(
おも
)
ひますが。
何
(
なに
)
しろ
中
(
なか
)
がエソになつて
居
(
を
)
りますから」と
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
斯
(
かか
)
る始末となって
多勢
(
たぜい
)
に
取巻
(
とりまか
)
れては、
到底
(
とても
)
本意
(
ほんい
)
を遂げることは
覚束
(
おぼつか
)
ない。一旦はここを逃げ去って、二度の復讐を計る方が無事である。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「阿父さんが
那如
(
あゝ
)
してゐたんぢや、幾ら稼いだツて
到底
(
とても
)
遣切れやしないわ。
寧
(
いツそ
)
もう家を飛出して了はうかも思ふこともあるけれども……」
昔の女
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
撰
(
えら
)
ぶ物から
功驗
(
しるし
)
は
毫
(
すこ
)
しもあらずして次第
漸次
(
しだい
)
に
重
(
おも
)
り行き昨今にては
到底
(
とても
)
此世の人には非じと醫師も云ひ
吾儕共
(
わたくしども
)
も思ひますれば
節角
(
せつかく
)
お娘御を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
思うようには
到底
(
とても
)
ならないのを、根気よく毎日毎晩コツコツとやっている
中
(
うち
)
に、どうやら、おしまいには大黒様らしいものが出来て来ます。
幕末維新懐古談:07 彫刻修業のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
その目を開ける時、もし、あの
丈
(
たけ
)
の伸びた
菜種
(
なたね
)
の花が
断崕
(
がけ
)
の
巌越
(
いわごし
)
に、ばらばら見えんでは、
到底
(
とても
)
この世の事とは思われなかったろうと考えます。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
到底
(
とても
)
遁
(
のが
)
れぬ
不仕合
(
ふしあわせ
)
と一概に悟られしはあまり浮世を恨みすぎた云い分、道理には
合
(
あ
)
っても人情には
外
(
はず
)
れた言葉が
御前
(
おまえ
)
のその美しい
唇
(
くちびる
)
から出るも
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
友達はさぞ新橋で今頃は自分を待つてゐる事であらう………あゝ
到底
(
とても
)
もう間に合はぬ。三時半はとうに過ぎてしまつた。
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
到底
(
とても
)
私達の世界では想像するさへ許されぬ程荘麗な孔雀の姫に、どうして悲しみなどゝいふものがあるのだらう、と訝らずには居られなくなりました。
嘆きの孔雀
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
雪
(
ゆき
)
はいよ/\
降
(
ふ
)
り
積
(
つも
)
るとも
歇
(
や
)
むべき
氣色
(
けしき
)
少
(
すこ
)
しも
見
(
み
)
えず
往來
(
ゆきゝ
)
は
到底
(
とても
)
なきことかと
落膽
(
らくたん
)
の
耳
(
みゝ
)
に
嬉
(
うれ
)
しや
足音
(
あしおと
)
辱
(
かたじけな
)
しと
顧
(
かへり
)
みれば
角燈
(
かくとう
)
の
光
(
ひか
)
り
雪
(
ゆき
)
に
映
(
えい
)
じ
巡囘
(
じゆんくわい
)
の
査公
(
さこう
)
怪
(
あや
)
しげに
目
(
め
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「実は私は御両親に今日只今まで、固く御隠し申していた事が御座います。けれども最早
斯様
(
かよう
)
になりましては
到底
(
とても
)
御隠し申す訳に参りませぬ故、すっかりお話し致します」
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
焼酎! 此水に焼酎! 島には
到底
(
とても
)
ない。一里半の水を押切って麻生まで行かなければない。
漁師の娘
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
其邊
(
そのへん
)
に
徘徊
(
はいくわい
)
して
居
(
を
)
つては、
到底
(
とても
)
車外
(
しやぐわい
)
に
出
(
い
)
でゝ
其
(
その
)
仕事
(
しごと
)
にかゝる
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
ない、そこで、
此
(
この
)
爆裂彈
(
ばくれつだん
)
を
飛
(
と
)
ばして、
該獸等
(
かれら
)
を
斃
(
たを
)
し
且
(
か
)
つ
追拂
(
おひはら
)
ひ、
其間
(
そのあひだ
)
に
首尾
(
しゆび
)
よくやつて
退
(
の
)
けやうといふ
企
(
くわだて
)
だ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
けれども世の中はよく言う通り何が
幸福
(
しあわせ
)
になるものだか分らない。お歌さんは乃公と一緒じゃ
到底
(
とても
)
お留守番は引受けられませんと御免蒙った。
此
(
これ
)
は
道理
(
もっとも
)
である。姉さんは一度で懲り懲りしている。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「畜生……
到底
(
とても
)
駄目だ。」と、市郎は呟きながら
引返
(
ひっかえ
)
して来ると、安行も
丁度
(
ちょうど
)
駈付
(
かけつ
)
けた。トムは
咽喉
(
のど
)
を深く抉られて、既に息が絶えていた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
『いや、どうも、寒いの寒くないのツて。』と敬之進は丑松と
相対
(
さしむかひ
)
に座を占めて、『
到底
(
とても
)
川端で辛棒が出来ないから、
廃
(
や
)
めて帰つて来た。』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
到底
(
とても
)
其の望は無いから、自分は淋しいやうな
怖
(
こわ
)
いやうな妙な心地で、
斷
(
た
)
えずびくつきながら、
悄々
(
しほ/\
)
とお
家
(
うち
)
の方へ足を向けた。
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
主人は自分よりほかのものでは
到底
(
とても
)
弁じない用事なので、「はあようがす」と云って
気
(
き
)
さくに立って
梯子段
(
はしごだん
)
を
上
(
のぼ
)
って行った。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
此を譲つて何時また五重塔の建つといふ
的
(
あて
)
のあるではなし、一生
到底
(
とても
)
此十兵衞は世に出ることのならぬ身か、嗚呼情無い恨めしい、天道様が恨めしい
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
其れを見ると自分はます/\激昂して
到底
(
とても
)
もう眠られるものではない。あんな人間の書いた字の下で一夜を明す事は無限の屈辱であるやうな感じさへする。
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
いろいろの事が疊まつて
頭腦
(
あたま
)
の中がもつれて仕舞ふから起る事、我れは氣違ひか熱病か知らねども正氣のあなたなどが
到底
(
とても
)
おもひも寄らぬ事を考へて、人しれず泣きつ笑ひつ
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
即ち外側、内側、内側は水の
背後
(
うしろ
)
を潜って見物出来る。それから尚おカナダ側とアメリカ側がある。地理書には此瀑布の光景が出ているけれども、其雄大壮厳の
趣
(
おもむき
)
は
到底
(
とても
)
ペンやインキで伝え難い。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
啻
(
たゞ
)
に
數艘
(
すうそう
)
の
軍艦
(
ぐんかん
)
の
多
(
おほ
)
くなつた
位
(
くらい
)
や、
區々
(
くゝ
)
たる
軍器
(
ぐんき
)
の
製造
(
せいぞう
)
にも、
多
(
おほ
)
く
彼等
(
かれら
)
の
後
(
あと
)
を
摸傚
(
まね
)
して
居
(
を
)
る
樣
(
やう
)
では、
到底
(
とても
)
東洋
(
とうやう
)
の
平和
(
へいわ
)
を
維持
(
ゐぢ
)
し、
進
(
すゝ
)
んで
外交上
(
ぐわいこうじやう
)
の
一大
(
いちだい
)
權力
(
けんりよく
)
を
握
(
にぎ
)
る
事
(
こと
)
は
覺束
(
おぼつか
)
ない、
一躍
(
いちやく
)
して、
歐
(
をう
)
の
上
(
うへ
)
に
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
一体、
彼
(
か
)
の𤢖なるものが何匹居るのか知らぬが、
若
(
も
)
し大勢が
其処
(
そこ
)
や
彼処
(
かしこ
)
の穴から現われて出て、自分一人を一度に襲って来たら
到底
(
とても
)
敵
(
かな
)
わぬ。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
用ひた處に非常な價値がある。日本の彫刻は昔から木材に限つたものだけれど、
到底
(
とても
)
あゝ云ふ風に作品の内容と外形の材料とを深刻に一致させたものはない。
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
それでも自分ぢや何か為てる積りかなんかで……そりや
到底
(
とても
)
叔父さんの心持を節やなんかに話さうたつて、話せるもんぢやない……
生
(
せい
)
の焔ツてことが有るが
出発
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「人間一人大学を卒業させるなんて、おれの
手際
(
てぎわ
)
じゃ
到底
(
とても
)
駄目だ」と宗助は自分の能力だけを明らかにした。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
いろいろの事が畳まつて
頭脳
(
あたま
)
の中がもつれてしまふから起る事、我れは気違ひか熱病か知らねども正気のあなたなどが
到底
(
とても
)
おもひも寄らぬ事を考へて、人しれず泣きつ笑ひつ
ゆく雲
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
とう/\自分が造りたい気になつて、
到底
(
とても
)
及ばぬとは知りながら毎日仕事を終ると直に夜を籠めて五十分一の雛形をつくり、昨夜で丁度仕上げました、見に来て下され御上人様
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
到底
(
とても
)
尋常
(
じんじやう
)
では
人
(
ひと
)
の
來
(
く
)
るべき
島
(
しま
)
ではありませんが。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「
人間
(
にんげん
)
一人
(
ひとり
)
大學
(
だいがく
)
を
卒業
(
そつげふ
)
させるなんて、
己
(
おれ
)
の
手際
(
てぎは
)
ぢや
到底
(
とても
)
駄目
(
だめ
)
だ」と
宗助
(
そうすけ
)
は
自分
(
じぶん
)
の
能力丈
(
のうりよくだけ
)
を
明
(
あき
)
らかにした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
到底
(
とても
)
慶三は妾宅へ
引移
(
ひきこし
)
の準備が出来るまで、このままぼんやり待っては居られないような気がした。
夏すがた
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
いろいろの
事
(
こと
)
が
疊
(
たゝ
)
まつて
頭腦
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
がもつれて
仕舞
(
しま
)
ふから
起
(
おこ
)
る
事
(
こと
)
、
我
(
わ
)
れは
氣違
(
きちが
)
ひか
熱病
(
ねつびよう
)
か
知
(
し
)
らねども
正氣
(
せうき
)
のあなたなどが
到底
(
とても
)
おもひも
寄
(
よ
)
らぬ
事
(
こと
)
を
考
(
かんが
)
へて、
人
(
ひと
)
しれず
泣
(
な
)
きつ
笑
(
わら
)
ひつ
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
またお志保の奴が飛込んで来て見給へ——
到底
(
とても
)
今の家内と一緒に居られるもんぢや無い。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ゑゝ気の揉める、何なる事か、
到底
(
とても
)
良人
(
うち
)
には御任せなさるまいが若もいよ/\吾夫の為る事になつたら、何の様にまあ親方様お吉様の腹立てらるゝか知れぬ、あゝ心配に
頭脳
(
あたま
)
の痛む
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
九州にいる兄へやった手紙のなかにも、私は父の
到底
(
とても
)
故
(
もと
)
のような健康体になる見込みのない事を述べた。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
慶三は箱根に行こうが塩原に行こうが
到底
(
とても
)
こんな
好
(
い
)
い心持のお湯へは入れまいと思った。
夏すがた
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
あなたは
亀屋
(
かめや
)
に
御出
(
おいで
)
なされた御客様わたくしの難儀を見かねて
御救
(
おすくい
)
下されたは
真
(
まこと
)
にあり難けれど、
到底
(
とても
)
遁
(
のが
)
れぬ
不仕合
(
ふしあわせ
)
と身をあきらめては
断念
(
あきらめ
)
なかった先程までの
愚
(
おろか
)
が
却
(
かえ
)
って
口惜
(
くちおしゅ
)
う御座りまする
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
到底
(
とても
)
これに相續は石油藏へ火を入れるやうな物、身代
烟
(
けふ
)
りと成りて消え殘る我等何とせん、あとの兄弟も不憫と母親、父に
讒言
(
ざんげん
)
の絶間なく、さりとて
此放蕩子
(
これ
)
を養子にと申受る人此世にはあるまじ
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
尤も今のうちは母が居るから
構
(
かま
)
ひませんが、もう少しして、母が国へ帰ると、あとは下女丈になるものですからね。臆病もの
二人
(
ふたり
)
では
到底
(
とても
)
辛抱し切れないのでせう。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
丁度その刻限と同じやう、二三日過ぎた日暮れ方、折よくも二度目に出會つた時、私は
到底
(
とても
)
我慢が出來ず、待合の主婦と一緒に無理やりその女をば、近所の料理屋まで夕飯を食べに連れて行つた。
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
到底
(
とても
)
これに
相續
(
そうぞく
)
は
石油藏
(
せきゆぐら
)
へ
火
(
ひ
)
を
入
(
い
)
れるやうな
物
(
もの
)
、
身代
(
しんだい
)
烟
(
けふ
)
りと
成
(
な
)
りて
消
(
き
)
え
殘
(
のこ
)
る
我等
(
われら
)
何
(
なに
)
とせん、あとの
兄弟
(
けうだい
)
も
不憫
(
ふびん
)
と
母親
(
はゝおや
)
、
父
(
ちゝ
)
に
讒言
(
ざんげん
)
の
絶間
(
たえま
)
なく、さりとて
此放蕩子
(
これ
)
を
養子
(
やうし
)
にと申
受
(
うく
)
る
人
(
ひと
)
此世
(
このよ
)
にはあるまじ
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「いや
何
(
なん
)
にもない」と
答
(
こた
)
へた。それから、「おい、
己
(
おれ
)
の
齒
(
は
)
は
矢
(
や
)
つ
張
(
ぱ
)
り
年
(
とし
)
の
所爲
(
せゐ
)
だとさ。ぐら/\するのは
到底
(
とても
)
癒
(
なほ
)
らないさうだ」と
云
(
い
)
ひつゝ、
黒
(
くろ
)
い
頭
(
あたま
)
を
枕
(
まくら
)
の
上
(
うへ
)
に
着
(
つ
)
けた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
到底
(
とても
)
これに相続は石油蔵へ火を入れるやうな物、身代
烟
(
けふ
)
りと成りて消え残る我等何とせん、あとの兄弟も
不憫
(
ふびん
)
と母親、父に
讒言
(
ざんげん
)
の絶間なく、さりとて
此放蕩子
(
これ
)
を養子にと申
受
(
うく
)
る人この世にはあるまじ
大つごもり
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
自分抔は
到底
(
とても
)
子規の真似は出来ない。——三四郎は笑つて聞いてゐた。けれども子規の話丈には興味がある様な気がした。もう少し子規の事でも話さうかと思つてゐると
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「医者は
到底
(
とても
)
治らないというんです。けれども当分のところ心配はあるまいともいうんです」
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「でも医者はあの時
到底
(
とても
)
むずかしいって宣告したじゃありませんか」
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
到底
(
とても
)
のらくらじゃ出来ない仕事ですよ」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
到
常用漢字
中学
部首:⼑
8画
底
常用漢字
小4
部首:⼴
8画
“到”で始まる語句
到
到頭
到着
到達
到来物
到来
到処
到著
到々
到來