“絶間”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たえま88.6%
とめど7.1%
きり1.4%
しつきり1.4%
たへま1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
角海老(かどゑび)が時計(とけい)の響(ひゞき)きもそゞろ哀(あわ)れの音(ね)を傳(つた)へるやうに成(な)れば、四季(き)絶間(たえま)なき日暮里(につぽり)の火(ひ)の光(ひか)りも彼(あ)れが人(ひと)を燒(や)く烟(けぶ)りかとうら悲(かな)しく
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一新平民——先輩が其だ——自分も亦た其で沢山だ。斯う考へると同時に、熱い涙は若々しい頬を伝つて絶間(とめど)も無く流れ落ちる。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
暗碧な空の心——こほろぎまでが恐ろしいお岩稲荷の物かげからまるで小さな硝子玉でも磨り合はせるやうに絶間(きり)もなく感覚的な啜り泣きを続ける。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
昼の三味線、赤い鶏頭、それが真赤に陰気にこんがらがると、今度はまたお隣のお岩稲荷から恐ろしいお百度参りの祈願と呪咀との咽び泣きが絶間(しつきり)もなく俺の後脳に鋭い映画(フイルム)の閃光を刺し通す。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
今(いま)はそれさへ天涯(でんがい)の彼方(かなた)に落(お)ちて、見渡(みわた)す限(かぎ)り黒暗々(こくあん/\)たる海(うみ)の面(おも)、たゞ密雲(みつうん)の絶間(たへま)を洩(も)れたる星(ほし)の光(ひかり)の一二點(てん)が覺束(おぼつか)なくも浪(なみ)に反射(はんしや)して居(を)るのみである。