“黒暗々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こくあんあん87.5%
こくあん/\12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少年たちの希望はただこれである、荒れに荒れくるう黒暗々こくあんあんの東のほうに、やがて一えい微明びめいがただよいだした。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
時刻はすでに十二時を過ぎて、よいから降り出した雨は、ようやく本降りとなり、昼間はあれほど眺望ちょうぼうの美をほこった塔のてっぺんも、いまや黒暗々こくあんあんたるやみにつつまれている。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
吾等われら叫聲さけびごゑたちま怒濤どたうひゞき打消うちけされてしまつたが、たゞる、黒暗々こくあん/\たるはるか/\のおきあたつて、一點いつてん燈光とうくわうピカリ/\。
いまはそれさへ天涯でんがい彼方かなたちて、見渡みわたかぎ黒暗々こくあん/\たるうみおも、たゞ密雲みつうん絶間たへまれたるほしひかりの一二てん覺束おぼつかなくもなみ反射はんしやしてるのみである。